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根利森林軌道へ

先日、8月3日(日)「よみがえれボールドウィン実行委員会」軌道等調査部会のもと、沼田市根利の利根林道(根利森林軌道)の遺構調査を行いました。廃線跡探訪です。

集まった会員は20名余り、調査に先立ち、同市利根町の旧根利小学校で学習会を行いました。講師は鉄道史研究会会員の西裕之さんです。(写真はすべてクリックするとポップアップして大きな画になります)

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「森林鉄道を主体にした「村おこし」「町おこし」の現状と展望」と題して行われた講演は約1時間。全国の現況など今後の活動の方向性を見極める上でも有意義な講演でした。その後実行委員による現地調査の説明を受け、その後昼食と取り現地調査へと向かいました。今回、かつての森林軌道を知っている地元の方が案内していただける事になりました。

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車に分乗し林道を進みます。車を止め徒歩で林道から分け入ります。まずは水力発電所のあった所へ向かいます。

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木がうっそうと茂る中。上段は発電所の上部水槽と架台の石積み。沢から引いた水は一旦この水槽に貯められパイプを通して下のタービン(下段右)へ導かれます。ベルトで増速され発電機(下段左)を回していたようです。今でいうと家庭用電灯5kwの発電機です。

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すぐ下の沢から見上げるとこんな感じ。上部水槽から苔むしたコンクリート管が伸びる、人と比べると規模が分かる。

次に向かった先は空中に飛び出す線路が見える場所。

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↑現林道から見上げると2本の9kgレールが飛び出している。

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斜面を登り上から林道方向を見下ろす、どうやら斜面が崩壊しこの辺りの軌道敷きが流出してしまった様だ。反対側の軌道敷跡に沿って歩いて見る。

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好ましい軌道敷跡。もしかすると軌道そのものが埋もれているのかも知れない。かつて運材台車に積んだ木に跨ってブレーキを効かせながらここを下って行った勇敢な男達がいたんですね。

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さらに軌道敷跡を進むと沢を渡る所に石積が。何でしょうか。この先の軌道敷跡は倒木が折り重なり進めず今回は断念。この沢を少し下って現林道に戻る。

この日はこの辺りで林道を引き返す事にしました。

現林道を戻る途中、沢を渡る所で車を止める。↓この辺りは軌道敷跡が現林道となっている辺り。沢を渡る所には橋台の石積が確認出来た。

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さらに林道を戻る途中。現林道と沢との中間辺りになにやらコンクリートの構造物を見つけた。沢に向かって斜面を下る。沢から現林道方向を見上げる形で撮った写真。↓分かりにくいかもしれませんがコンクリート造の橋脚が数本。石積の橋台も確認できた。

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崩れていますがボルトで組み合わされた木橋も形を留めている。↓

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きれいな石積も現存する。昔の人達の仕事に感服。

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陽が陰り始め為、後ろ髪を引かれる思いでこの場を立ち去る。今回この山には未だかなりの遺構がある事が確認出来た。詳細な調査は次回以降に委ねることとして今回の調査は終了。

現林道にも至る所にかつての森林鉄道を思わせる物が点在する。

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レールで組んだガードレール、支柱が9kgレールで横は6kgレール

さらに戻る途中。何気なく現林道から沢をのぞき込む、すると予期せぬ人工物に目が止まる。

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崩落したのか現林道工事の際に落とされたのか橋台らしきものが見える。

半日見て回っただけでもこれだけの物が確認できた。まだまだ奥が深い利根林道(根利森林軌道)今後の調査がますます楽しみになってきました。

なお当日の様子は5日付「上毛新聞」紙上でも紹介されています。あわせてご覧下さい。

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